月とコンパス2周年

5月5日子どもの日、月とコンパスは2周年を迎えました。

 

2014年5月に、12年勤めたフレーベル館を退職してから6年。フリー編集者として企画を持ち込んだり、請け負ったり、さまざまな出版社といっしょに本を作っていくなか、「月とコンパス」という屋号を掲げて活動することにしたのは、制作コストや販売面で自ら出版したほうがよいと思える企画が、いくつか浮上したからでした。

 

実績としては、他社から刊行されるものがほとんどで、そのどれもが私の大切な仕事です。その意味で月とコンパスは「ひとり出版社」というより、編集だけでなく出版も手がける「ひとり編集プロダクション」いったほうがふさわしくもあります。

 

それでも、月とコンパスの出版事業は、私がこれまで携わった美術雑誌と絵本の編集職、2015年、河出書房新社より刊行された編著書『ひとり出版社という働きかた』を通して得たすべてが、紙縒りのように合わさっていくような特別な感覚があります。リスクもふくめて、大きな仕事です。

 

2年の時を経て、今、本格的に動きはじめたのはライブペインティング・アーティストの近藤康平さんの画集。ようやく絵が届きました。

 

刊行予定の夏に、世の中はどうなっているのでしょうか。

焦らず、知恵を集めて、ひとつひとつチャレンジしてみようと思います。